フォトディレクションと「旅」の関係
前職では毎月のように行っていた写真撮影のディレクション。
今日はひさびさにWebサイトのランディングページ作成用の
写真撮影をしてきました。
写真撮影のディレクション(フォトディレクション)は何かというと
たとえば、ホームページや印刷物などの完成系をまずは設計して
それを踏まえながら、カメラマンに撮影を指示すること。
こういうとなんだか偉そうな仕事に見えますけれど
実際は、クライアント(依頼主)とカメラマンとの調整役。
カメラマンの特性を理解しながら、またクライアントの要望とか
撮影する商品の良さをひきだすことにあります。
たとえばクライアントにこだわりがあり、意見がはっきりしている場合は
それをうまく伝わるようにふるまいます。
カメラマンに確信が見えている場合は、黙ってその通訳に徹します。
逆におまかせに近い場合は、自分の目で目標を目指して仕切ります。
そして現場では、上記の三つが混在していることもしばしば。
空気を読みながら、スポンジのように吸収したり、黙ってみたり、
あるいは自分の意見をきっぱりと出しながら、みんなで一緒にゴールを目指します。
完成系のシナリオは、当然ながら開始前に持ってはいるんですが
いざ撮影を開始してみると、思わぬハプニングがあったり
あるいは想定とは違う「この方がいいんじゃない?」という展開も。
シナリオと進行はキープしながらも、現場での発見は大切に。
これが結構大切なんですね。
若いころはシナリオにこだわりすぎて失敗したこともありました^^
さて、本日はとあるネットショップの販売商品を半日かけて撮影していましたが
その途中に、上記の「シナリオと進行はキープしながらも、現場での発見は大切に」が
何かに似ているな~と考えていました。
撮影が終わり、ほっとした瞬間に、それが何か気づきました。
それは「旅」です。
ガイドブックと首ったけで、綿密な計画を組んでいても
現地でプロットしたお店の隣に、気になるお店があったり、
訪れた場所が思った以上にすばらしくて、もっと時間を過ごしたくなったり。
「旅」は予想外のことがいっぱい。
ああ、もっと自由に動きたいな。
でも計画をしていないと、ムダが増えてしまう。
予想と違って、あんまり面白くないスポットだってありますからね。
そこで、核となるシナリオを持ちながらも、
現地の「心」の動きも大切にして、場合によってはあっさりと予定を変更。
芯があるから、揺れることも平気。
そういう感じが似ているなぁ・・・と思いました。
ものを「つくる」ことは、写真だけでなく
デザインにしても文章にしても、どこか「旅」に似ているような、
そんな気がします。
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