●等身大・ふだんの「広島と平和」を一冊の本にしました。
この本は、平和がある、あたりまえの瞬間を見つめなおすことを大切にしよう・・・という願いを込めて編集させていただきました。声高なメッセージも大切ですが、それが行き過ぎると、それさえもまた「争い」の元になります。「すべての人が、普段の日常を大切に感じ、それを愛おしく大事に想うこと」が平和への大切な一歩だと、そう思っています。大きな惨禍から復興した街に住む人々だから、目の前の平和はより愛しいものになる。そのことを、ちょっとだけ振り返って、表現してみたかったのです。
主な掲載内容
「平和ってなんだろう」久保浩志+竹田道哉
「平和ってなんだろう…」とふと改めて身の回りの「平和を考えてみる、巻頭アート+メッセージ集、8ページ。竹田道哉さんによる新作ダンボールアート+写真を収録。
「平和を感じるダンボールアート」(一般参加作品)
大人から子どもまで、広島に住む人々が「平和を感じる日常の瞬間を描いたダンボールアート10作品を収録。2013年7月に広島の伝説のカルチャースポット「古本交差点」で開催されたワークショップに参加された皆様の作品です。
「平和を感じるおすすめの本読書感想文」(一般公募作品)
広島に住む5名が選んだ「平和を感じるおすすめの本」を紹介。愛おしい平和を再認識する本から、あの戦争を描いた本の思い出、そして復興の過程を刻んだ本まで、バラエティ豊かな5冊が集まりました。
その他の収録内容
詩人「りんごゆき」さんによる「平和を想う」詩+写真を2篇収録しています。
また、このリトルプレスのタイトルのきっかけとなった竹田道哉さんのダンボールアート「Hiroshima Mon amor. 2012」と、その作品が生まれたある夜の不思議な出会いを描いたページ、編集者・久保が沖縄を訪れ感じた想いを綴ったエッセイなどを収録しています。
中国新聞朝刊でも報道いただきました。
※記事内容はこちら(中国新聞サイト)でご覧いただけます。
編集者より
「広島」というと、どうしても原爆のことが語られる場所ですし、それは、この都市の役目でもあります。しかし、実際に広島に住む人たちは、そのことを十分に意識しながらも、普通の平和な毎日を過ごしています。たとえば平和公園は、過去の特別な記憶を思い起こさせる祈りの場所でありながら、広島に現在住む人にとっては、心がやすらぐ公園です。同じ場所でありながらどちらも大切な二面性を持っています。
この2つの見え方の隙間にある部分、そこを表現してみたいという想いが一冊の本となりました。平和をテーマとしながらも、イデオロギー的な要素はまったく含まれませんが、それは当初から意図したものです。企画当初はイベントの記念として短期間で制作を開始したため、かなり荒削りな部分もありますが、それでも「等身大な広島の平和」を切り取った本にはなったのではないかと思います。
広島の喧騒のどこかにある、ふだんの平和への視点。それをこの一冊で感じてみてください。
編集者 久保浩志
特別公開
この本をつくるきっかけとなった、編集者・久保が沖縄へ感じた想いを綴ったコーナー「at the peace park in the rain」の誌面を公開します。
~広島に住み、広島を愛するひとの、平和な瞬間と想い~
しおまち書房編
B6判 全40ページ オールカラー
定価500円+税 ※税込定価550円
一般発売日:2013年10月19日(土)
企画・編集・構成・デザイン・装丁・文章:久保浩志
協力:竹田道哉(竹田道哉 制作ノート)、広島段ボール株式会社、古本交差点
DTPサポート:石橋由香(Design ぽんでぴえーる)
発行:しおまち書房
実店舗での販売
- 本と自由
- 広島県広島市西区横川町3-4-14 Tel.082-233-9239
- MUJI BOOKS 広島店
- 広島県広島市中区新天地2-1 広島パルコ新館7F Tel.082-546-2261
- エディオン蔦屋家電
- 広島県広島市南区松原町3-1 EKICITY HIROSHIMA 082-264-6511
- 一般書店での販売はしておりませんので、上記各店舗様でお買い求めください。
通信販売
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