貴方(わたし)。筆詞 yasco
空を見上げる時、素直なココロがそこに浮かんでいる。
「誰かの勇気に・力に・支えになりたい」
SNS #イマソラ で人気のアーティストの作品集
しおまち書房で編集・販売するアートブック
「貴方(わたし)。筆詞」をご紹介します。
編集者より
1.Introduction
空を見上げる。
空の色は、刻々と変わっていく。
それは毎日、同じ色のようでいて、
季節や時間でまったく異なる表情を見せる。
その時、ふと、空は自分の心を写しているような気がする。
泣きそうなときの空、
はしゃいじゃうときの空、
やっと何かが終わった時の空・・・
空とじぶんは<ツナガッテル>
そう思ったことはないだろうか。
「空の色」それはほんとうは、
太陽の角度と、空気の濃度と湿度、
そして空気に含まれているさまざまな粒子の
組み合わせから生まれると学校で教わったのは確か。
でも、やっぱり空は心と<ツナガッテル>んじゃないかと思う。
いや、そう信じたいだけかもしれない。
2.#イマソラ
インスタグラムなどのSNSに「#イマソラ」というタグがあります。
日本各地、あるいは世界各地に住む人々が
今、じぶんが見上げている「空」をSNSに投稿するときのひとつの印。
そこには、顔の見えないたくさんの人々が撮影した「空」の写真が並び、
お互いのかすかな連帯感や、込められたじぶんの気持ちが、
たくさん積み重なり流れています。
それはまるで、何万人という投稿者の心が映った空の色のようでもあります。
SNSに発表したじぶんの作品から、
評価が高い投稿を集めて一冊の本にしたい。
yascoさんから連絡をいただいて、
小さな一冊の本を形にするプロジェクトが静かに始まりました。
さまざまな作品を見せていただき
「#イマソラ」というタグで投稿された数々の作品や
テレビで紹介された際の映像などを拝見しました。
特徴的なのは、写真の上に書かれた筆文字。
彼女はそれを「筆詞(ふでことば)」と呼んでいました。
ぼくは「写真や絵」と「ことば」が組み合わさる時
二次元では見えない、いくつものレイヤー(階層)が
そこには生まれてくると思っています。
たとえば、雲一つない晴天の空なのに、
悲しさがつきまとってくるとか、ね。
そしてやはり、
yascoさんの作品には、まるで毎日変わっていく空の色のように
さまざまな表情がありました。
誰かを想う気持ちだったり、
恋する瞬間だったり、
崩れそうな自分だったり、
浮かんではまとまらない想いだったり。
ページをめくる度に
コロコロと作品のイメージも変わっていく。
この作品には、そんな多様性というか
人のココロの立体感を感じます。
3.この本の説明をあきらめました
いつも、本の編集を引き受けた時、
ぼくは、何か的確なことばで
その方の作品を言い当てようといつも努力します。
しかし、今回はそれをあきらめました。
いい意味で、ひとつの言葉では括れない世界だったから。
そこには、著者のココロと<ツナガッテル>
そして、読み手のココロにも<ツナガッテル>
めまぐるしく変わっていく空があるだけなのだから。
ぜひ、手に取って、写真と筆詞が生み出す世界に
触れてください。
きっと、今のあなたの気持ちに寄り添ってくれる
風景やコトバが見つかることでしょう。
編集者 久保浩志(しおまち書房)
著者より
こだわったのはサイズ感
あなただけの時空(せかい)
気づけば
そこにあるような
そっと心を
包み込むような
ポケットの中の小宇宙(そら)
いつもそばに
そんな1冊になれますように
yasco
1986/10/28
広島生まれ。広島育ち。
海(特に瀬戸内海)、海にまつわるものがすき。
波・音・船・橋…
なりたいものなんてない。
それよりも“ 今” をただひたすら
生きていたい。
感
いま
情をしっかり
感じていたい。
出逢うものすべてが
“今(わたし)” をつくる。
NEWS
- 「エディオン蔦屋家電」にて個展「インスタグラム『#イマソラ』から生まれた詩集『貴方(わたし。)筆詞』出版記念 泰個展( yascoten )」を開催。2017年11月1日~11月10日。
- 「FMはつかいち」2017年10月4日「わしらぁ、ものづくり人!」に著者が出演。作品づくりや本書について語りました。
- 「中國新聞」2017年7月26日朝刊 広島都市圏面で本書と著者について報道されました。
2017年7月発行
SNSで人気の高い写真+筆詞を中心に64作品を収録。
オールカラー 177×177mm カバーつき
発行者・著者/yasco
編集/久保浩志
制作・発行/しおまち書房
ページ数/128ページ
販売価格/1,300円(税別)※税込定価1,430円
ISBN978-4-906985-09-8 c0072
※限定数量印刷のリトルプレスです。
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