しおまち書房は、広島で編集ディレクション・文章作成を行う小さな制作事務所です。

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

「1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎」

人物画で知られる小磯良平が手掛けたポスター。
そこにはなぜ「道路」が描かれているのか?

しおまち書房で編集・販売する書籍
「1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎」
(笠岡めぐみ著)をご紹介します。

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

平和都市復興とアートの意外な関係を紐解く

毎年8月6日に広島市で行われている「広島平和記念式典」の起源は
1947年に第一回が開催された「平和祭」でした。

この書籍では1950年に開催予定で中止となった
第4回「平和祭」向けポスターとして、
神戸の画家・小磯良平が手掛けた絵画作品の謎に迫ります。

「原爆市長」と呼ばれ広島の戦後復興の礎を築いた
故・浜井信三元広島市長の長男、濵井順三氏が解説を担当。
平和都市復興の「ソフト面」の研究書として評価いただいています。

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

表紙及び扉に使用する写真は「マッカーサー道路」が写る1950年のポストカード(広島市公文書館提供)


小磯良平の数少ない風景画が使われた謎のポスター

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

左<第4回平和祭ポスター>1950年・小磯良平(大野ギャラリー/神戸市立小磯記念美術館 図版は神戸市立小磯記念美術館蔵)
右<第3回平和祭ポスター>1949年・今竹七郎(広島市公文書館)

清楚な女性像の画家として知られ、その画歴において、
ほとんど風景画を描くことのなかった小磯良平がなぜ、
風景を題材とした平和祭のポスターを手掛けたのか。
そして、平和祭のポスターであるのに、道の風景が描かれているのはなぜなのか?  
また、「LET’ S BUILD FOR PEACE」という標語はどのように訳せばよいのか? 

美術館の学芸員を歴任し、アート作品を活用した教育にも取り組む著者による、
新しい視点によるアートと平和の関係を紐解く書籍です。

アートに興味のある方から、広島の復興や街づくりに興味のある方まで、
興味深く、新たな発見をもたらす書籍となっています。

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

編集者より

広島市の復興をデザインした人々

広島の街の風景として、おそらく特徴的なのは、
6本の川と、その河岸が緑地帯として、
公園になっていることではないかと思います。

しかし、戦前までの広島ではそうではなかったと
ある時、書籍で見かけて、驚きました。

太田川の運ぶ土砂が堆積して
三角州として生まれ
広島城の築城で町が築かれ
中世から近世へと発展してきた広島の街では
河岸は社会的な特等席として、規模の大きな持ち家や
旅館、料亭などが並んでいたのだと。

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

広島市中心部を流れる河岸はほとんどが緑地帯として整備されている。右の写真は、かつて住宅があった時代につかわれていた運搬のための船に出入りするための雁木(がんぎ)の跡。


では、なぜ戦後にそれが公園になったのか。
たとえ原爆で被害を受けていても、土地の所有権が変わることはありません。

その理由は、戦後の広島は、ある計画に沿って復興をしてきた街であったこと。
つまり、意図的に「土地の所有権を交換して」まで
「河岸を公園として整備したい」という意思があったということになります。

その事実を知って以来、広島の復興と、それを支えていた想いやコンセプトに
興味を持ち続けながら、数々の書籍を読んでいました。

そんなぼくの想いを、2013年に発刊したリトルプレスに少しだけ書いたことがあります。
それが「ヒロシマモナムール~広島に住み、広島を愛するひとの、平和な瞬間と想い~」でした。

このリトルプレスを手に取られた笠岡さんが、
「共通する想い」に気づき、
今回、この書籍を執筆されるきっかけとなりました。

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

1950年の平和祭のポスターとともに全世界232の都市などに送付された冊子。丹下健三による平和記念公園のプランが掲載されている(広島市公文書館)

当たり前のように見える広島の風景や、
8月6日に開催される「広島平和記念式典」など、
広島という街が戦後「平和都市」というフォーマットを目指し
模索した結果が、今の広島を形作っています。

その平和都市を探した人々の「模索」の一部を
垣間見れるのが、今回の書籍です。
「平和都市」をキーワードとして、
アートを根付かせようとした人々の取り組みや
世界に向かって、それを発信しようとしていた想いが
偶然にも、一枚の「ポスター」に詰め込まれ「謎」として残りました。

私たちの住む街をデザインした方々に敬意を表して
この書籍を世に出します。

ぜひ、手にとってみてください。

編集者 久保浩志

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

著者プロフィール

笠岡めぐみ

合同会社オフィスエム業務執行社員。徳島県生まれ。
広島大学社会科学研究科国際社会論専攻博士課程前期修了、西洋美術史専攻。
公益財団法人ひろしま美術館学芸員を経て1998 年より大野ギャラリー学芸員。
また、色彩講師として、専門学校や大学にてパーソナルカラーや色彩学、
色彩検定の講義を担当するとともに、
アクティブ・アート・ラーニング® の普及にも努める。


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1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

1950 HIROSHIMA 小磯良平 幻のポスターの謎

2021年7月発行

著者/笠岡めぐみ
解説/濵井順三
写真/笠岡めぐみ、濵井順三、髙田由美
編集・ディレクション/久保浩志(しおまち書房)
DTP/石橋由香(Designぽんでぴえーる)
制作・発行/しおまち書房

A5判(148×210mm)
全48ページ オールカラー
ISBN978-4-906985-29-6
定価/1,000円(税別)※税込定価1,100円

※限定数量印刷のリトルプレスです。

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