旅について(1)・・・旅行は苦手だった
この写真は、今年の1月に訪れた、チェコのプラハのとあるレストランです。
何の変哲もない風景ですが、よく見ると窓が高い位置にあります。
ドナウ河の河畔につくられた都プラハは、長い歴史のなかで洪水との戦いだったといいます。
そのため、ある時期に市街の多くを「かさ上げ」・・つまり土を街路に盛り
街の地面を高くしたんだそうです。
その結果、かつては建物の一階だった部分が、地下室もしくは半地下になってしまった・・・。
それを知ってプラハの街を歩くと、実に多くの地下への入り口を見つけられます。
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「旅」について
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さて、とつぜん、こんな始まりで書きはじめた「旅」の文章。
これは「旅」に出たいけれど、なかなかきっかけがない・・という方へ、
そして「旅」が苦手だった、ずっと昔の自分自身に向けて書いています。
知らない街へ行くと、上記のような未知の世界があります。
未知の世界に触れると、自分がふだん暮らしている街が見えてきます。
ずっと昔、ぼくは旅行が苦手でした。
移動は疲れるし、知らない場所は怖いし、枕が変わると眠れないし・・・。
お金だってかかるし・・と旅行の話はいつも渋っていました。
国内でさえ渋っていた20代はじめのぼくに、とつぜん海外旅行の話がありました。
それは、当時勤めていた会社の研修旅行。
アメリカ西海岸やハワイといった、ごくありきたりのコースですが
パスポートさえ持っていない出不精のぼくは、それを断ろうとしました。
どこかに出かけてお金を使うぐらいなら、家で本でも読んでいたいと。
その時、今でも尊敬しているある上司の方の一言がぼくを変えました。
「旅行って移動が多いでしょ。その間、本が読めるよ」
ぼくはずっと、旅行のアクティブな側面・・・観光地を見たり、あれこれ買い物したり・・と
そういう面だけを見ていたんです。
つまり「旅行の間、ずっと頑張らないといけないんだ」と思い込んでいたんですね。
でも、長い旅の中にも、緩急それぞれの場面があっていいし、
本を読むだけの旅だって、あっていい。
それに気づいてから、ぼくは「旅」が好きになりました。
積んでるだけで読めなかった本を数冊を持って旅に出かける。
普通に街を歩いて、小さな発見をする。
ごく普通のスーパーに入ってみる。
そんな「旅」について、これからいろいろと書いてみたいと思います。
たとえば、計画の立て方とか、観察のしかたとか。
知らない世界を見ることは、
ぼくは自分の幅を拡げる「こころの貯金」だと思っています。
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