しおまち書房は、広島で編集ディレクション・文章作成を行う小さな制作事務所です。
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ぼくは、こうやっていつも机に向かっている。

年明けから、比較的大き目の仕事がいくつか重なっている。
後回しにして重なったとかではなく、
必然的にこの時期に必要なものばかり。

もともと、複数の仕事を同時進行で進めるのが好きで、
同時に進めることで、複合作用が起ったりもするし、元気になることもある。

求人広告をつくっていた若いころは、同時に5本ぐらいの広告を
ほぼ同時進行で進めていて、のちに細かい部分をアルバイトに振り分けることで
さらにエスカレートして、同時に10本以上をやっていたこともある。

ずっと前、テレビで手塚治虫さんの仕事の進め方を見たとき
まさに同じ方法だったのでびっくりした。
机に何層にも広がった原稿の、あっちに手を入れこっちに手を入れと
数本の連載を同時に進めていたそうだ。

おそらく気分にも左右されるのだろう。
煮詰まったときは全部が停まり、完成するときは全部が同時・・という雰囲気。
テレビでは「天才的だ」とほめたたえていた。

当然ながらぼくは、手塚さんになぞらえるような立派な存在ではないものの
何となく「たぶん、同じような感じなんだろう」と
気持ちがわかるような気がしたものだ。

つまりは一つに対して熟考したい面があり、
仕事を一つひとつやっていたのでは間に合わない。
だから、思いついた端から手を入れていけば
気が付くと出来上がっているというかね。

飽きっぽい性格なので、向いているやり方かもしれない。

20140111

ただ、この新年の世間が連休の今。
目の前にある仕事は、どれもちょっと向き合っていかないと
次に進めないものばかりになっている。
しかも、それらの仕事の、同時進行で手が付けられる部分は、
昨年末の忙しい時期にがっつりとほかの仕事と同時進行で済ませてしまった。

あとは、そう、苦手な「一対一で向かい合う」という段階。

「一対一で向かい合う」と思うだけで緊張して
何杯もコーヒーを入れたり、ネットをチェックしたり(笑)
いつもは食べないお菓子を買いにでかけたり・・・。
ちょっとナイーブになってるわけだ。

ふだんはたくさんの女の子をからかってる男が
一人と付き合うとなると、急におとなしくなるのに似てる。
やれやれ。

ま、おそらく一件がうまく進めば、きっとまたいい気になって
他の仕事も進み始めることでしょう。

こうやっていつも、ぼくは机に向かっているのです。

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