しおまち書房は、広島で編集ディレクション・文章作成を行う小さな制作事務所です。
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北欧の記憶ところどころ・・・(3)ベビーカーのある風景

コペンハーゲンの町に来たのは2回目ですが
今回、あらためて気づいたのは、ベビーカーの多さ。

自転車も多い町だから、
もともと自転車レーンや駐輪場が比較的整備されている。
そこに、かなりの数のベビーカーが並んでいる。
お店の中、列車やバスの中にも、
ベビーカーでガンガン入ってくるし
それが認められているのです。

写真のような、自転車のカゴ型もよく見かけた。
きちんと雨除けまでついてる。
そう、雨や雪の日でも子どもを連れてます。

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なんでも、こちらでは「子どもは外に出すべき」という概念があって
夏場などは、赤ちゃんのうちに、外に乳母車を出して数時間置いておく・・・
という教育法まであると後から知りました。

これは、外気に触れさせて身体に免疫をつけさせるという意味もあるそう。
ちなみに、マスクした人は子どもから大人までまったく見かけず、
やっと見かけたと思ったら、中国からの観光客でした。

また、もうひとつの目的として
小さな時期から、「社会に慣れさせる」という面もあるのだそう。

実際、ぼくがある列車に乗り、そこに3歳ぐらいの子どもたちが
何人も座っているのを見ると、
泣いたりむずがっている子はおらず、
皆一様に穏やかですまし顔。

そしてテンパってる謎のアジア人(ぼくのこと)にも
静かな笑顔でほほえみかけてきたのだから
ちょっと参った。

日本では、外界やウィルスから遮断する動きが強いけれど
この「慣れさせる」という考え方にも、
もしかして一理あるのかもなぁと
ふと思ったのでした。

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