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読後感:イサム・ノグチ ― 宿命の越境者

「イサム・ノグチ(上・下)――宿命の越境者」 ドウス 昌代

「石が思うような割れ方をしなかったりしたとき、それがけっして悲観すべきことではないと受け取るようになってきた。思う通りにいかないときは自然の力に逆らったときだから・・・・」
晩年の達観したイサムの言葉です。

けれど、彼の人生は不安と、日本にもアメリカのどちらにも属せない孤独感にさいなまれていた。

戦時中から戦後、どちらの国からも「拒絶された」男の作品が、クロスオーバー的と理解されたのは、晩年になってから。

この人生から、学べることは決して少なくはない。

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