しおまち書房は、広島で編集ディレクション・文章作成を行う小さな制作事務所です。
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【文章講座】文章の塩梅

塩梅【あんばい】・・・料理の味加減。そこから派生して、ちょうど良いバランスに整えること。

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今日の文章講座のテーマは「塩梅」です。
ちょうどいいバランスを見つけること。

 

 

【その2:文章の塩梅】

会社を辞める際、これだけはまずやってみようと思ったジャンルがあります。
それは「料理」です。

本やレシピを辿ったり、料理教室に通ったりしながら
日々取り組んでいますが
なかなかうまくは行きません。

料理に挌闘中のじぶんを改めて冷静な目で見ると
少し「やりすぎ」の感が否めません。

・火を通しすぎる
・調味料を入れすぎる
・過剰に切りすぎる

おそらく、この3つの傾向が、まだまだぬぐえません。

「自信のなさ」が、心配性になり、そして過剰な行動に出るのでしょう。

いつかは、もっとこなれて
パッと調味料を入れてパッと火を通したら
いい「塩梅」になる次元を目指したいものです。
道のりは険しそうですが。
何事にも経験と積み重ねは大事ですね。

 

 

さて、文章も同じだと、さっき気づきました。

いい文章ほどキレがよく、ムダな言葉が少ない。

自信のない文章ほど、無駄な付けたしが多い・・・というのは
書き手の多くに認識されてきました。

ついつい結論をもう一つ書いてしまい、文章が濁ったりする。
説明が増えすぎて読みにくくなる。
理由が増えすぎて、まどろっこしくなる。

・・・文章を書いててうまくいかない時は
こんな状態が多いですね。

一度書いた文章を見直して、
「主旨とは関係ない部分」
「なくても通じる部分」
これらを、いったん削っていく。

「見直す」ことが大事なんですね。

でも、それが判断できるまでには
時間と経験が必要です。

まずはじぶんの書いた文章を、客観的に見直してみて
なくてもいいはずなのに、ついつい書いてしまった一文を
削除することをはじめてみましょう。
最初は迷うかもしれませんが3ヵ月も続けていると
ちがったものが見えて来ます。

いい「塩梅」の文章は、
ムダをそぎ落とすことから始まります。

「料理」と「文章」って、そういう意味では似ている気がします。

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