【文章講座】ささやかだけれど、大切な「根拠」
「しおまち書房」のくぼです。
文章の書き方のポイントをこれから少しずつ書いて行こうと思います。
ぜひ、ご参考にしていただけると嬉しいです。
【その1:文章には「根拠」が必要】
「話す」ことと「書く」こと。
この2つは似ているようで、じつは違うものなんです。
それをもっともわかりやすく示すのが、今回のテーマ「根拠」です。
文章を書くときには「根拠」が基本的には必要です。
たとえば「明日、休みたい」と、言いたいとします。
話し言葉の場合、お互いが向かい合っていますし、聴き手が「それはなぜ?」と聞き返すこともできます。
「明日休みたい」
「そういえば顔色悪いよね」
「うん、なんか調子悪くて」
「急ぎの仕事がなかったら休んだら?」
・・・という感じで会話が進むので、根拠を先に考える必要性がないんですね。
でも、それを文章にした時に「根拠」がないとなると
読み手はおいてけぼりになります。
「明日休みたい。ところで昨日見たテレビはあまり好きじゃなかった」
この例文は、2つも理由のないまま、気持ちを書いています。
こんな感じのブログやSNSで、なんか突き放された感を持った人は少なくないと思います。
これを文章として成り立たせるとしたら・・・
「明日休みたい。どうも体調が思わしくないみたい」
「ところで昨日見たテレビはあまり好きじゃなかった。食べ物を粗末にしてると思う」
・・・という風にそれぞれに「根拠」を追加すれば、風通しがよくなります。
これが「話す」ことと「書く」ことの最大の違いなんですよ。
よく「文章を書くことは、考えて整理すること」と言われる講師の方が多いと思いますが
ぼくも、まさにその通りだと思います。
「あ~やだ」と思って、そのまま言うのが「会話」だとしたら
「あ~やだ」と思って「それはなぜだろう」と考えて付け加えることが「文章」なんですね。
「文章を上手くなりたい」と、実際に文章を書きはじめる前に、
まずは最初の一歩として想ったことの「根拠」を考えてみましょう。
それをメモしてみると、ずいぶんわかりやすくなります。
●ワンポイント講座「SNSでの応用」
さて、SNSの文章で、この「根拠」をどう考えたらいいかと申しますと、
そのキーは「相手が聞き返しやすいかどうか」にあります。
会話形式に似ている「Twitter」では、じつは根拠がなくても、なんとかなります。
誰かが訊き返してくれるか、それともウォールの流れともに消えていくか・・ですので(笑)
長文が前提で、リアルタイムな聞き返しがしにくい「ブログ」は、しっかり「根拠」を考える必要があります。
ぜひ「根拠」を付け加えてみましょう。
「Facebook」はその中間で、「Twitter」ほどリアルタイムで見ていない方もいらっしゃるので
簡単にでも「根拠」を添えた方が効果的です。
参考になりましたでしょうか。
なお、恋愛などで「理由なんかない! ぼくは彼女が好きだ」という絶対的な気持ちの場合もあるでしょう。
それはそれで否定しません。そういう場合は文字で「理由なんかない! ぼくは彼女が好きだ」とつけくわえればOK!
理由が伝えられない・・と一言書くことで熱い想いが表現できるのです。
恋愛中の方は、ぜひお試しを!
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