「広島文芸誌 魁 SAKIGAKE VOL.1」
東京オリンピック前夜。1963年の広島を描く。
理想を求めた、熱く爆ぜる青春が、
確かにそこにあった!
~連載小説『ノー・ノー・ボーイ~ヒロシマの青春』より~
しおまち書房で編集・販売する新しい文芸誌
「広島文芸誌 魁 SAKIGAKE VOL.1」(魁同人会著)をご紹介します。
編集者より
連載小説と短歌を収録した、広島発の文芸誌の創刊号です。
ご夫婦のユニットによる作品を年2回刊の予定で紡いで参ります。
今回、製作をお手伝いしたのは「文芸誌」です。
これまでも様々な地元広島の同人誌に作品を発表されてきたご夫婦が
自分たちの名義で文芸誌を出してみたいというご相談でした。
人生の先達であるお二方の作品をまとめることも
やりたい仕事の一つでもあり、
学びの場でもあると思い、引き受けさせていただきました。
この「文芸誌 魁」は、ネットでも公開すると同時に、
少部数出版物(リトルプレス)の形態をとり、その一部をネット等で販売するという
考え方でつくられて行きます。
これまでの同人誌と、ほんの少しだけ角度を変えたことで
時代をさきがけるという意味で<魁 SAKIGAKE>と命名されました。
書籍の前半は、奥様による短歌を収録します。
今回のテーマは、亡くなられた愛犬への想いを中心とされています。
テーマとして哀しい内容ではあるのですが、
時折見せる、ユーモラスな表現には、ハッとさせられます。
そして、後半はご主人による連載小説『ノー・ノー・ボーイ ヒロシマの青春』の第一回。
舞台は、東京オリンピックの前年である1963年、高度成長期を迎えようとしている広島の街。
奇しくも昭和20年8月6日に誕生日を持つ定時制高校に通う18歳の少年「研」が主人公です。
著者が実際に経験した、時代が大きなうねりを持って変化を迎えていた日々を
日系アメリカ人二世の英語教師や、平和運動活動家、クルマ好きの先輩工員、東京から来た謎の女性など、
さまざまな立場の登場人物の視点を交えながら
いきいきと描いています。
とくにこの時代特有の「まっすぐさ」や「熱さ」は
僕の世代から見ても新鮮であり
ぼくが子どもの頃に見ていた「広島の大人たち」がこういう青春を送っていたんだなと
気づかされます。
派手さはありませんが、小さな確信を持って綴られる作品たち。
広島の地の片隅で、この本を送り出せることに
喜びを感じています。
ぜひ、手にとってみてください。
編集者 久保浩志
掲載内容
Ⅰ 短歌
・悪性リンパ腫 平成三十年十月に
・家族葬
Ⅱ 小説
・ノー・ノー・ボーイ ヒロシマの青春(連載第一回)
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2019年9月発行
著者・発行者/魁同人会(森昌之・森ひなこ)
編集・ディレクション/久保浩志(しおまち書房)
DTP/石橋由香(Designぽんでぴえーる)
制作・発行/しおまち書房
A5判(148×210mm)
全52ページ モノクロ
ISBN978-4-906985-23-4
定価/800円(税別)※税込定価880円
※限定数量印刷のリトルプレスです。
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